秋田ノーザンハピネッツ、田口成浩のロングインタビュー

DABUDORI

大柴 本日は表紙と巻頭インタビューということで、田口選手、よろしくお願いします。
田口 お願いします。
大柴 実は今回、オファーを出そうと思ったきっかけがあります。僕の知り合いで、秋田ブースターの方がいらっしゃるんです。
田口 そうなんですか?
大柴 その人にちょっと茶化した感じで「安藤(誓哉。現アルバルク東京)さんいなくなっちゃったじゃん。大丈夫なの?」みたいなことをオフに言ったら「うちはシゲ(田口選手の愛称)がいれば、全然大丈夫ですよ」みたいなことを言っていたんですよ。「これ、かっけえな」と思いました。それでオファー出すことにしたんですよ。
田口 お~、その方に感謝ですね。
大柴 そうですね。正直なところ、チーム名とかはもちろん言えないと思うんですけど、このオフの間にオファーとかありましたか?
田口 ありましたね。
大柴 でも、割とすぐ残留を決断されたようですが、その理由を聞かせてください。
田口 もちろん契約のこともありましたけど、やっぱり、屈辱的な負け方というか、ある意味どん底に落ちたような負け方でしたからね。しかも秋田のホームで大声援の中、信じられないことだったので。実際本当に、4日間ぐらいもう家に閉じこもっていたぐらい、立ち直れなくて……。
大柴 そうだったんですね。
田口 多分、人生の中で一番落ちた瞬間だったかもしれないですね。あの1週間は本当にひどかったです。でも、今まで僕を成長させてくれたのがブースターの方々とかスタッフの皆さんなので、やっぱりもう一回、一緒に1部へ上がって、一緒に喜んで恩返しをしたいというか、結果を残したいなと思ったので、1年でチームを変わることは何も考えられなかったです。これからどうなるかは分かりませんが、この1年は「もう俺は絶対に逃げない」っていうことにしました。
大柴 実際、今はそれに向かって着々とリーグ首位で進んでいますね。手応えとしてはどうですか?
田口 今のところ、結果は出ていると思いますし、ヘッドコーチ(ジョゼップ・クラロス・カナルス)の下、チームがひとつになりながらやっていると思います。それと同時にブースターがすごいので、それが良い結果に残っているのかな、と思いました。
大柴 田口選手は今、ファンと相思相愛的な関係を築けていますよね。
田口 そうだと思います。
大柴 チームとしても、ファンととてもいい関係を築けているな、と思うんですけど、特に田口選手の愛され具合もなかなかのものですよね。今日は田口選手がどのようにして秋田ノーザンハピネッツのフランチャイズプレイヤーになったのかということを、高校時代ぐらいから振り返っていきたいと思います。
田口 はい。
大柴 昨年は日本代表候補にも入った田口さんですが、実は意外にもバスケットボールを始めたのが遅かったとか。
田口 スタートは小学校ですが…

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巻頭インタビュー「田口成浩」
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価格:1,000円(税込)
A5並製 160ページ
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